産科
LDR
LDRとは
2023 年4 月よりLDR が開設されました。LDR とは分娩室のひとつの形です。Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)の頭文字です。陣痛・分娩・回復の三つの期間をひとつの部屋で過ごします。内装は一見普通の個室のようになっていますが、分娩に必要な機材などはすべて揃っており、ベッドは分娩時には分娩台に変わるものが設置されています。
LDRのメリット
●落ち着いて過ごせる
陣痛の期間は個室のような雰囲気でリラックスして過ごしていただき、分娩が終わった後もゆっくり回復期を過ごせます。
●移動の負担が少ない
最も重要なメリットは移動の負担が少ないことです。お産が終わった方の御意見では、陣痛室から分娩台への移動が辛かったという声が多く、ベッドがそのまま分娩台になるLDR では辛い移動の必要がありません。
●理想のお産に近づきやすい
お産は人それぞれどのように過ごし、どのように産むか、理想のスタイルがあるものです。個室ですので音楽やアロマ等自由に過ごせます。また照明も色や明るさを自在に調節でき、理想のお産を実現しやすくなります。
LDR でのお産
当院ではLDR を2 室、通常の分娩室を1 室用意して、多様なご要望に応える体制をとっております。なるべくご希望に沿うように努力いたしますが、お産が重なるなど、その時の状況によってはご希望とは違うお部屋でのお産となることがあります。その場合はなにとぞご了承下さいますようお願いいたします。
ご利用の具体的な進行の一例をご紹介します。
陣痛が来てご来院いただいた後は分娩の進み具合で一旦お入りいただくお部屋を決めます。お産が進みそうなら最初からLDR に入院、ゆっくり進みそうなら一般のお部屋にお入りいただき、進んできてからLDR に移動していただきます。子宮口が開いてきて分娩となったらLDR ベッドを分娩台に変形、分娩体位でお産となります。産後処置の間もなるべく赤ちゃんと同室していただき、処置が終わったら分娩台をベッドに変形して回復期を迎えます。2 時間程度観察させていただいたら入院のお部屋に移動していただきます。無痛分娩や計画分娩の場合も異なる部分はありますが概ね同様にお過ごしいただきます。
新しいスタイルの設備で、私たち小山記念病院産科スタッフとぜひ理想のお産を実現し、新しい家族を喜びの中で迎えましょう!